大人のための哲学授業

大人のための哲学授業―「世界と自分」をもっと深く知るために
(31) 大人のための哲学授業(★★★★★)
公共哲学の本を読んだのがきっかけで、更に基本を勉強したくて読んだ本。かなり参考になりました。色んな先生の世界観、社会観などの根っこの部分が、この哲学のこの部分のことを言っているのだなという感じで、これまでの断片的な知識がかなりつながりました。哲学とは何かという基本的なところからはじまって、初期の哲学から近代以降の哲学までざっと流れが書かれていて、入門にはかなり最適の本でした。

バカの壁

バカの壁 (新潮新書)
(32) バカの壁(★★)
TVで養老先生が、尋常でなく、変わった視点から物事を考えている発言をしているのを見たのが、きっかけで養老先生の本は、いつかちよっとだけかじってみたいと思っていた。しかし、この本は、私にとっては、常識レベルの内容だった。早い話が、ロジカルシンキングを養老先生流の言葉で表したようなもの。私のように、色々と勉強している人にとっては、物足りないかも知れない。一般の方には、面白いから良いかも知れない。ヒットしているのは、そのためだと思います。

複雑系入門

複雑系入門―知のフロンティアへの冒険
(33) 複雑系入門(★★★★)
現代社会は、複雑系で揶揄されることが多いので、その根本的な思想・学問として複雑系があると考え、この本で勉強しようと思ったのがきっかけでこの本を読みました。
この本では、複雑系を、

システムを構成する要素の振舞いのルールが、全体の文脈によって動的に変化してしまうシステム

と定義している。生命ー知能ー社会それぞれの間に取り巻くのが複雑系と考えられている。
複雑系」の科学は、物理・化学、生物学、心理学、社会学の間に立つ学際的で、未確立の科学である。
この科学は、「異常科学」と呼ばれているそうです。
色々な現象にあてはめて考えることが出来そうで、大変面白い本でした。