運転免許と聴覚障害者

 今頃こんな話!?と思うかも知れませんが、またこの話が彷彿してきたそうです。

全日本ろうあ連盟のHPによると、以下のように30年ほど前に一度、運動があったとのことです。
全日本ろうあ連盟<沿革>
1973年(昭和48年)6月19日 自動車運転免許運動3万人の請願署名を国会に提出
        8月28日 補聴器着用条件での自動車運転免許取得可能を警察庁が通達

 それから、32年経った今、「自動車の運転免許試験において、一定の基準以上の聴力がなければ免許を取得できない」制限事項について、警察庁は制限撤廃の検討を始めたそうです。今年度中に制限撤廃に関する結論を出す方針だそうです。

 実は、今年、某県にて、ある聴覚障害者が免許更新における適性検査の中の聴力検査にて落ちて、免許を取り上げられるなど問題が有ったそうです。そのような実情の中で、全日本ろうあ連盟からの再三にわたる要望に対して、警察庁も再検討を始めることになったようです。

 私の経験から言って、運転には聴覚はほとんど役に立たないと思います。緊急車や警告などは、赤い回転灯やパッシングなどで認識することは可能なので、生命に関わるほど重大な支障があるとは思えないと思います。アメリカをはじめ、先進国のほとんどが聴覚障害者に制限事項なしに免許を認めているため、特に問題はないと思います。一刻も早い制限事項の撤廃を強く望みます。

【参考】
★運転免許 失効させられる  札幌のろう者 自営業に打撃
http://jdn.jfd.or.jp/news/2005/09/050901.html